Difference between revisions of "UO:2017-01-10: Artemia’s Unicorn"

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| translation = アルテミアのユニコーン
 
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Years later, Artemia was returning from the Ranger’s Guild in the autumn dusk. Looking across the fields of her home, she noticed her daughter playing with a strange colt at the edge of the forest. As the light from the setting sun reflected off the colt’s mane, she recognized her unicorn reborn.
 
Years later, Artemia was returning from the Ranger’s Guild in the autumn dusk. Looking across the fields of her home, she noticed her daughter playing with a strange colt at the edge of the forest. As the light from the setting sun reflected off the colt’s mane, she recognized her unicorn reborn.
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==Japanese version==
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アルテミアはスカラブレイの船着き場から遠く離れた野原や森で日々過ごしていました。この小さな女の子は木々の間をぬい、鳥のさえずりを聞き、イチゴを摘むことが大好きでした。彼女が食べずに持ち帰ったイチゴを、パン屋はクッキーひとつかみと交換してくれることでしょう。
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ある日彼女がいつものように歩きまわっていると、野生の馬の苦しげな声が聞こえました。声のする方に向かうと彼女は動物が密猟者の罠にかかっているのを見付けました。動物は横たわり、鉄の歯に抗おうと流れる血と泥にまみれ、そして彼の頭部には大きなねじれた角があるのでした。驚きから我に返るとアルテミアは傷付いた動物を助けようと駆け寄りました。
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アルテミアはヒーラーである母が教えてくれた痛み止めのおまじないを唱えると、傷付いたユニコーンにイチゴを差し出しました。ユニコーンは彼女が助けようとしてくれていることを察したのでしょう。地面につながれた太い鉄の鎖をひきずるのを止めました。アルテミアは罠の仕組みを観察すると、枝を2本拾って来ました。彼女は2本の枝をテコのようにして罠のバネを開き、慎重に傷ついた脚を罠から抜いてやりました。
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ユニコーンはかろうじて立ち上がり、ゆっくりと立ち去ろうとしましたが、アルテミアは彼の腹部を優しくなでると持っていた革袋を取り出しました。彼女は傷をきれいにし、西洋オトギリ草とワイルドセージをドレスをちぎって作った包帯で巻いてやったのです。彼女がなおも血と泥をぬぐってやっていると、彼女は動物の毛並みが夜に輝く月のような光沢を帯び、そのたてがみが虹色に輝いていることに気付きました。アルテミアは虹色のユニコーンの伝説を聞いたことがありましたが、彼女の周りの誰一人としてこれを見たことがある者はいなかったのです。これらのユニコーンは気高く、また純粋な存在であると言われていました。
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彼女は畏怖の気持ちを抱きながら傷付いた動物の手当てを終えました。虹色のユニコーンは彼女の肩に鼻先を押し付けると、うっそうとした森の中へと去って行きました。アルテミアは家に戻る前に他の動物たちが罠で傷付くことのないよう、オークの枝を差し込んで罠を閉じておきました。
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巨大なドラゴンが地元の村を襲撃した際、アルテミアの父親は義勇兵の一人でした。彼の仲間の兵士たちが敗北を喫して戻って来た時、そこに父親の姿はありませんでした。ダスタードを発つ時はぐれたといい、多くの負傷者を抱える中彼を探しに戻ることはできなかったのです。アルテミアの母は彼女の持ち得る術を生還者の火傷や傷の手当に注ぎ続けましたが、彼女の目が赤く充血していたのをアルテミアは見逃しませんでした。その夜、アルテミアは最小限の準備とともに彼女の弓を掴み、森の中へと分け入って行きました。
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アルテミアは牧場からドラゴンヘイム山へと南へ伸びるよく知る道を1日ちょっとかけて歩きました。そこから先は退却した兵士たちの血痕を辿って彼女は進みました。そしてついに大きく口を開けたダスタードダンジョンへの入り口を発見したのです。洞窟の入り口で、彼女はかつて彼女が救ったあのユニコーンを見たのです。虹色のユニコーンは頭を垂れ、アルテミアはその背中によじ登りました。
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すべての闇は光り輝くユニコーンの前に消え失せ、小さなモンスターたちはユニコーンが彼らに角を向けると急いで逃げ出すのでした。彼らが坑道のさらに奥深くへと入って行くと、アルテミアは目を見開き、父親の痕跡を探し続けました。そしてついに彼らはドラゴンの巣の近くで脚を負傷しながらもかろうじて意識のあるアルテミアの父親を発見したのです。アルテミアはユニコーンの背からすべり降りると、父親の傷の手当を始めました。
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彼女が父親が立つのを手伝っている間、大きな咆哮が巣の中から響き、細い通路を這い出して来た古代龍が姿を現しました。一歩進むたびにその鉤爪が洞窟の石に深く突き刺さります。アルテミアはドラゴンに向けて矢を放ちますが、小さなミサイルはぽきんと音をたてて固い鱗にはじかれてしまいます。彼女がさらに矢をつがえようとしたその時、ユニコーンが優しく彼女を押しとどめました。
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ユニコーンはしばしの間彼女を見つめ、巨大なドラゴンに角で狙いを定めました。アルテミアは父親を支えながら暗い洞窟を出口に向かって進みました。背後に熱風を感じながらも、決して振り返らずにアルテミアは進み続け、ようやく木々の生い茂る場所で添え木をしようと立ち止まるなり彼らはその場にくずおれたのでした。アルテミアはユニコーンも脱出してくれたことを祈りながらその姿を探しましたが、やがて陽は落ち、彼はいなくなってしまったのだと彼女は悟るのでした。
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数年後のある秋の夕暮れ、レンジャーギルドから戻って来たアルテミアが家から広がる野原に目をやると、森の入り口で彼女の娘と遊ぶ変わった仔馬の姿が見えます。夕暮れの陽の光に照らされたそのたてがみを見た時、彼女はあのユニコーンが転生したことを知るのでした。
  
 
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Latest revision as of 00:47, 5 June 2017


Artemia’s Unicorn / アルテミアのユニコーン

Author: EM Malachi Published: January 10, 2017



Artemia spent her days exploring the fields and forests far from the ferry to Skara Brae. The little girl loved wandering through the woods, listening to birdsong and picking berries. The baker would trade her a handful of cookies for any berries she hadn’t eaten on the way back home.

On one of her wanderings, Artemia heard what sounded like the anguished cries of a wild horse. Following the sound, she found the animal ensnared in a poacher’s trap. The creature was on his side and covered in dirt and blood from thrashing against the iron teeth, and at the top of his head was a large twisting horn. After overcoming her initial surprise, Artemia rushed forward to help the suffering animal.

Artemia made the soothing sounds that her healer mother had taught her and offered a handful of berries to the injured unicorn. The unicorn seemed to sense that she wished to help and stopped pulling against the thick iron chain that held the foothold to the ground. Artemia examined the trap workings and picked up a pair of fallen branches. She levered the sticks to shift the trap springs open and carefully moved the injured leg out of the trap.

The unicorn managed to stand and tried to limp away slowly, but Artemia patted the animal’s side gently and took out her water skin. She started to clean the wound and bandaged it with strips from her dress and a handful of tipton weed and wild sage. As she continued to wipe blood and dirt from the animal, she noticed that the coat had a luster like the moon at night and the hairs of the great mane were a radiant rainbow. Artemia had heard stories of the legendary rainbow unicorns, but no one she knew had ever seen one. Such unicorns were said to be beings of great nobility and purity of spirit.

With awe, she finished tending to the injured animal. When she was done, the rainbow unicorn nuzzled her shoulder and walked into the dense forest. So no others would be hurt by the trap, Artemia slammed it shut with the oak sticks before returning home.


When a great dragon razed several local villages, Artemia’s father was part of the company sent to stop the beast. When his fellow soldiers returned in defeat, he was not among them. During the flight out of Destard, he had gotten separated, and with so many wounded, none could be spared to search for him. Her mother focused her skills on tending to the burns and lacerations of the survivors, but Artemia saw the redness around her mother’s eyes. That night, Artemia grabbed her bow and a few provisions and slipped into the forest.

Artemia knew well the paths south from her farm to the Dragonhame Mountains and made the journey in a little over a day. From there, she traced back the tracks and blood spoor of the retreating soldiers. There she found the great mouth of Dungeon Destard. At the entrance to the cavern stood the unicorn she had saved. The rainbow unicorn lowered his head, and Artemia climbed onto the unicorn’s back.

All shadows fled the light from the unicorn, and the smaller monsters scurried away when the unicorn lowered his horn toward them. As they went deeper into the pit, Artemia kept her eyes open for signs of her father. Near the dragon’s lair, they found Artemia’s father, barely conscious and with a broken leg. Artemia slid off the unicorn’s back and started to treat her father’s injures.

As she was helping her father to stand, there came a great roar from the lair, and an ancient wyrm crawled out of the narrow passage. Its claws tore deep into the cavern’s stone with each step. Artemia fired an arrow at the dragon, but the small missile plinked off the hard scales. She started to nock another arrow, but the unicorn gently pushed her back.

The unicorn looked at her a moment before turning back and lowering his horn at the giant dragon. Artemia helped support her father as they limped out of the dark cavern. Artemia forced herself not to turn around when she felt a flash of heat, and the two stumbled forward until they reached the tree line where they stopped to splint his leg. Artemia watched hopefully for the unicorn to make his way out, but as the sun started to set, she realized he was gone.


Years later, Artemia was returning from the Ranger’s Guild in the autumn dusk. Looking across the fields of her home, she noticed her daughter playing with a strange colt at the edge of the forest. As the light from the setting sun reflected off the colt’s mane, she recognized her unicorn reborn.

Japanese version

アルテミアはスカラブレイの船着き場から遠く離れた野原や森で日々過ごしていました。この小さな女の子は木々の間をぬい、鳥のさえずりを聞き、イチゴを摘むことが大好きでした。彼女が食べずに持ち帰ったイチゴを、パン屋はクッキーひとつかみと交換してくれることでしょう。

ある日彼女がいつものように歩きまわっていると、野生の馬の苦しげな声が聞こえました。声のする方に向かうと彼女は動物が密猟者の罠にかかっているのを見付けました。動物は横たわり、鉄の歯に抗おうと流れる血と泥にまみれ、そして彼の頭部には大きなねじれた角があるのでした。驚きから我に返るとアルテミアは傷付いた動物を助けようと駆け寄りました。

アルテミアはヒーラーである母が教えてくれた痛み止めのおまじないを唱えると、傷付いたユニコーンにイチゴを差し出しました。ユニコーンは彼女が助けようとしてくれていることを察したのでしょう。地面につながれた太い鉄の鎖をひきずるのを止めました。アルテミアは罠の仕組みを観察すると、枝を2本拾って来ました。彼女は2本の枝をテコのようにして罠のバネを開き、慎重に傷ついた脚を罠から抜いてやりました。

ユニコーンはかろうじて立ち上がり、ゆっくりと立ち去ろうとしましたが、アルテミアは彼の腹部を優しくなでると持っていた革袋を取り出しました。彼女は傷をきれいにし、西洋オトギリ草とワイルドセージをドレスをちぎって作った包帯で巻いてやったのです。彼女がなおも血と泥をぬぐってやっていると、彼女は動物の毛並みが夜に輝く月のような光沢を帯び、そのたてがみが虹色に輝いていることに気付きました。アルテミアは虹色のユニコーンの伝説を聞いたことがありましたが、彼女の周りの誰一人としてこれを見たことがある者はいなかったのです。これらのユニコーンは気高く、また純粋な存在であると言われていました。

彼女は畏怖の気持ちを抱きながら傷付いた動物の手当てを終えました。虹色のユニコーンは彼女の肩に鼻先を押し付けると、うっそうとした森の中へと去って行きました。アルテミアは家に戻る前に他の動物たちが罠で傷付くことのないよう、オークの枝を差し込んで罠を閉じておきました。

巨大なドラゴンが地元の村を襲撃した際、アルテミアの父親は義勇兵の一人でした。彼の仲間の兵士たちが敗北を喫して戻って来た時、そこに父親の姿はありませんでした。ダスタードを発つ時はぐれたといい、多くの負傷者を抱える中彼を探しに戻ることはできなかったのです。アルテミアの母は彼女の持ち得る術を生還者の火傷や傷の手当に注ぎ続けましたが、彼女の目が赤く充血していたのをアルテミアは見逃しませんでした。その夜、アルテミアは最小限の準備とともに彼女の弓を掴み、森の中へと分け入って行きました。

アルテミアは牧場からドラゴンヘイム山へと南へ伸びるよく知る道を1日ちょっとかけて歩きました。そこから先は退却した兵士たちの血痕を辿って彼女は進みました。そしてついに大きく口を開けたダスタードダンジョンへの入り口を発見したのです。洞窟の入り口で、彼女はかつて彼女が救ったあのユニコーンを見たのです。虹色のユニコーンは頭を垂れ、アルテミアはその背中によじ登りました。

すべての闇は光り輝くユニコーンの前に消え失せ、小さなモンスターたちはユニコーンが彼らに角を向けると急いで逃げ出すのでした。彼らが坑道のさらに奥深くへと入って行くと、アルテミアは目を見開き、父親の痕跡を探し続けました。そしてついに彼らはドラゴンの巣の近くで脚を負傷しながらもかろうじて意識のあるアルテミアの父親を発見したのです。アルテミアはユニコーンの背からすべり降りると、父親の傷の手当を始めました。

彼女が父親が立つのを手伝っている間、大きな咆哮が巣の中から響き、細い通路を這い出して来た古代龍が姿を現しました。一歩進むたびにその鉤爪が洞窟の石に深く突き刺さります。アルテミアはドラゴンに向けて矢を放ちますが、小さなミサイルはぽきんと音をたてて固い鱗にはじかれてしまいます。彼女がさらに矢をつがえようとしたその時、ユニコーンが優しく彼女を押しとどめました。

ユニコーンはしばしの間彼女を見つめ、巨大なドラゴンに角で狙いを定めました。アルテミアは父親を支えながら暗い洞窟を出口に向かって進みました。背後に熱風を感じながらも、決して振り返らずにアルテミアは進み続け、ようやく木々の生い茂る場所で添え木をしようと立ち止まるなり彼らはその場にくずおれたのでした。アルテミアはユニコーンも脱出してくれたことを祈りながらその姿を探しましたが、やがて陽は落ち、彼はいなくなってしまったのだと彼女は悟るのでした。

数年後のある秋の夕暮れ、レンジャーギルドから戻って来たアルテミアが家から広がる野原に目をやると、森の入り口で彼女の娘と遊ぶ変わった仔馬の姿が見えます。夕暮れの陽の光に照らされたそのたてがみを見た時、彼女はあのユニコーンが転生したことを知るのでした。